千葉市稲毛区の穴川商店街にある動物病院です。丁寧な診察をモットーとしています。

デンタルQ&A

歯石除去は麻酔なしではできないの?

痛みを伴う処置なので、無麻酔では正確で細かい作業ができません。表に見える歯石の除去だけでなく、歯周ポケットの中の歯石や汚れを取り除かなければ、歯周病は治りません。歯石を削っただけだと歯の表面はザラザラしていて、よけいに歯垢が付きやすくなります。仕上げに研磨(ポリッシング)をして歯の表面をツルツルにする処置が必要です。「パリンと歯石を割って外しておしまい!」では不十分どころか、かえって汚れを付きやすくしてしまうのです。もちろん臭いも取れません。また、無麻酔で痛い思いをさせると、そのあと口を触れることを嫌がるようになり、歯磨きなどのホームケアが難しくなることがあります。麻酔や鎮痛剤を使って、なるべく痛みを伴わずに処置すれば、スムーズにホームケアに移行することができます。
日本小動物歯科研究会による『無麻酔下歯石除去について』もお読みください。

犬や猫には虫歯はあるの?

歯(う蝕)は、歯垢内の虫歯菌が糖から作る酸によって、歯が溶かされる病気です。犬には虫歯(う蝕)がほとんどありません。猫にいたってはないものとされています。唾液がアルカリ性であること、唾液中のアミラーゼがないこと、重なり合う歯が少ないこと、肉中心の食生活であること(砂糖を含む食品を食べない)から、虫歯になりにくい口内環境になっていると考えられています。

カルシウムを与えると歯にいいの?

過剰なミネラルの添加は、腎臓に負担をかけたり尿路結石の原因になることがあるので、獣医師からの指示がない限りは与えないようにしましょう。通常のドッグフード・キャットフードに入っている量で十分です。

骨やひづめのおもちゃは与えていい?

おすすめしません。硬い骨やひづめを噛んでも歯は丈夫にはなりません。もともと犬猫の歯は硬い物を食べるようには出来ていない(人間の歯の方が硬い!)ので、折れたり欠けたりしてしまいます。軟らかい骨は飲み込んだあと消化不良をおこしたり、歯の隙間につまる原因となることがあります。

残っている乳歯は抜かなきゃだめ?

通常6~7カ月で永久歯に生えかわるはずの乳歯が、永久歯に重なって残ってしまう場合があります(遺残乳歯)。永久歯の生え方に支障をきたしたり(不正咬合)、歯が重なるため歯垢が付きやすく歯周病になりやすいので抜歯が必要です。また乳歯が折れたり欠けた場合、炎症や感染が次に出てくる永久歯の成長に悪影響を及ぼすため、早急に抜歯しなければなりません。

歯石を取りたい!どうすればいい?

まずは、ご連絡ください。当院の副院長は先に紹介した日本小動物歯科研究会の講義・実習を全て(レベル1~4)まで完了しております。お気軽にご相談ください。